なぜここまで緻密に描くのだろか(「乙嫁語り」3巻 - 森薫)

ほんと、この人はこのマンガを好きで描いてるんだなぁシリーズ、その2。

前作の「エマ」もそうだったけど、描き方がむちゃくちゃ細かい。

中央アジアの女性の生活を中心にした、この辺りの文化についてのお話。例えば2巻に「布支度」と言う話があって、この辺りの女性は嫁入りする時に自分で刺繍をした布を持っていく、と言う話があるのですが、この布の模様がもうやり過ぎってくらい細かい…!やり過ぎです。一応スクリーントーンは貼られているものの、他のマンガと比べて描く時間が倍はかかってるんじゃないかっていう。ハンターハンターとかと比べるともうね。。

なぜここまでやれるかって言うと、やっぱり作者の愛なんだろうなぁ。「自分が徹底的に描いて世に出してやる!」と言う情熱のようなものが伝わってくる感じ。マンガってあくまで表現の1つだと思うんだけど、あと自分がマンガ好きっていうのもがあるんだけど、他の表現方法だとここまですごいとは思わない気がするな。それってやっぱり、そこにかかっている時間だったり、込められている気持ちみたいなものが見えるからなのかも。

こういう「好き!」をベースに描かれているものを、これからも読みたいなぁー。そういうのあったらいっぱい知りたい。

あ、あとアンケート。毎回手描き風のオリジナルのアンケート用紙が付いてきます。今回も凝ってる。。出すのもったいなくて返信率逆に下がってそうだな…


「……… 新しい土地には新しい幸せがあると言います」 - タラス P.161

乙嫁語り(3) (ビームコミックス)

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