人間が必要とする情報は3種類くらいしか無いのかも知れない

キュレーションシリーズその2。自分が必要とする情報の種類について。以下の記事も併せてご覧下さいまし。

必要な情報、不要な情報

自分が必要な情報(取り入れたいと思う情報)は、MECEじゃないけど以下の3つくらいしか無い気がしています。

  1. 好きなもの
  2. (好きでもないけど)関係があるもの
  3. 必要なもの

1.好きなもの

これが一番多いんだろうな。好きなものや、こと。興味があるもの。

  • 興味のある人の情報(友達や、有名人のfacebookとかtwitterとか、あとはメールしたり、手紙書いたり。)
  • 好きなジャンルのニュースとか
  • 来月ついにハンターハンターの30巻が発売されるらしい!とか

2.(好きでもないけど)関係があるもの

そんなに好きなわけでも無いけど、関係があるから知っておきたい、と言うようなもの。

  • 職場や会社に関係する情報
  • 住んでる地域に関係する情報
  • 国や自治体の制度に関係する情報
  • あんまり親しくない友達の近況、とか

3.必要なもの

必要に駆られて情報を得ようとするもの。

  • 明日の会議って何時からだっけ?
  • トイレットペーパー切れてたし買わなきゃ。。
  • あれ、なんで彼女怒ってんだろ…

逆に不要な情報って?

そのまま、上記以外全てじゃないのかな。誤解を招きそうな言い方しますが、、誰かの友達の友達の友達に何が起こっていようが、遠くの会社で何が起こっていようが、例えば地球の裏側でどんなに悲しいことが起こっていようが、多くの人には関係が無いし興味も無いから、積極的にそのことを知ろうとはしない。端的に言うと「どうでもいい」(無関心)状態になるのがフツウだと思います。

無意識に選びまくる人々

例えばソーシャルネットワーク上であっても、そこで「好きか、どうでもいいか」の判別は無意識に行っているはずです。フォロー数が増えてくると、当然のことながら全ては読めないから選別することになります。多分基準は上記と同じで、好きな人(読みたいツイートが多い人、自分と近しい人、知っておきたい人、など)を中心に読んで、それ以外はそもそも読んでない、気がします。きっと僕のツイートも、不要な人には読まれないし、そもそも表示されなくなっていくはず。

自分も含めて、人は「自分が結構好きなメディア」(ここでは情報源って意味)の中から、更に好きなものだけ取り出して消費/消化しているのだと思うし、今も昔もそれは変わらないんじゃないだろうか。

自分にとって必要なメディア

以上のことを前提とした上で、人はどういう情報源から情報を得ようとし、実際に得ているんだろう。多分、メディアを選ぶ軸は「自分がそれを好きかどうか」しかない。例えば以下の感じ。

  • 友達が何してるか知りたい → twitterとかFacebook見る
  • 政治や経済の新しい動きを知っておきたい → いわゆるニュースメディア。ニュースポータルだったり新聞だったり
  • 好きな芸能人のことが知りたい → 芸能ニュースとか写真週刊誌とか
  • なんでもいいからとりあえず適当に見たい → とりあえず家に帰ったらTVつける
  • 明日銀座で飲み会だけどいいお店ないかな → 食べログで調べてみよう
  • 新しいガンプラとかゲーム出てないか知りたい → 隔週くらいで必ずアキバのヨドバシに行く (←僕です。)
  • ○○について知りたいな → とりあえずググる

「○○したい」時にそのメディアを選んでいるのは、自分がその軸においてそのメディアを信用しているからですね。「食べログで点数高いんだから、ここなら間違いないでしょ。」「googleで上に出て来てるってことは、多分これだろうな。」みたいな。

まとめ。これから必要になるメディア

情報は、言うまでもなく増え続けているし今後もそれは加速していくのは間違いない。人間は確実に増えているし、そのための手段も増え続けるから。だったら必要になるものはきっと「自分に必要なメディアを選ぶことの出来るメディア」なんじゃないだろうか。必要な情報源、単一の情報ではなくその情報の選択軸そのものを得られるもの。究極的には自分に必要な情報だけが集まる「自分軸メディア」として成立するのかも知れない。

その未来の形は分からないけど、自分を中心とした関係性や興味をベースにして情報や人をキュレーション出来ているfacebookは、今その一番先を進んでいるのは間違いないと思う。佐々木俊尚氏の「レイヤー化するメディア」の話も、そういうことじゃないかなと思ってます。


自分軸メディアの姿を想像する前に、次は一度、受動的なメディアと能動的なメディアについて考えたい。なぜ人はテレビを見続けるのか?なぜgoogleは使い続けられるのか?