知識の価値は?

自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう

ちきりんさんの本を買ったので読んでみたシリーズその2です。自分のアタマで考えよう。

ロジカルシンキングってやつ

「自分のアタマで考える」ための、考え方の枠組みや方法論が事例付きで紹介されてます。分かりやすい。紹介されてる方法自体は「ピラミッドストラクチャー」「MECE」「So What?/Why So?」「仮説思考」などなど、いわゆる「ロジカルシンキング」と呼ばれるものに当たると思います。

ただ本の中では「ロジカルシンキング」とか、上記のような方法論の名前が出てこないので取っ付きやすく、事例も具体的に分析されているのでなるほどーと思える読みやすい内容でした。

知識と思考は違う

方法論の紹介はさておき、やはり大事だなと思うのは「知識」と「思考」は違うと、ちゃんと理解すること。以下、本文引用。

知識とは「過去の事実の積み重ね」であり、思考とは、「未来に通用する論理の到達点」です。 - P.20

知識と思考は違うと頭では分かっていても、知らず知らずのうちに過去の「知識」を「思考」であると錯覚してしまうことはよくあると思います。その事前知識を排除して思考するのが、いわゆる「ゼロベース思考」なのでしょうが。

知識の価値は?

知識は過去の資産であり、思考した結果もまた知識となっていく。

単純に「知識を保存する」=「記憶する」のではなく、知識を洞察につなげることのしくみとして「思考の棚」をつくる――これこそが「考える」ということなのです。 - P.237

改めて考えると知識はあくまで思考するための材料であって、単体で持っているだけでは価値の無いものなのかも知れない(知識を得るだけだと、自分の周りも、自分の中すらも変わらないから)。過去に何がどうだったと言う知識・情報を糧にして未来を想像していくことこそ、生活において一番大事なことで、知識を得た結果として唯一価値のある行為なんだろう。

そう思えば本を読んだり人の話を聞いたりと言うのは、未来について考えるための手段に過ぎない。逆に言うと、人が何かを話したり書いたりして伝えるのはその思考の一つの発露であり、その何かを表すという行為を持って思考している、ということになりますね。


回りくどく書きましたが「インプットするだけじゃあんまり意味ないから、ちゃんとアウトプットしたいなー。」と言うことです。考えること自体はとても楽しいから、その結果として少しでも周りや世の中がよくなるように「考えて」生きていきたいものですね。まる。

そんじゃーね!

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