楽天koboの問題に見る三木谷氏批判の気持ち悪さ

楽天koboと言う電子書籍端末が発売されましたが、一部のユーザがやり方によっては初期起動出来ないというトラブルがあり、話題になってました。それに対する三木谷氏のインタビューコメントが数多くの批判を浴びてます。

対応は確かに反感買ってしかるべきだと思うんですよね。言い過ぎと言うか何と言うか、まぁ批判受けそうなテンションです。この強気のコメントはネット上の正義の消費者の感情をマイナス方向に煽るのには十分だと思いました。

ただ、これに対するtwitterの反応とかはてなブックマークのコメントとか見てると、なんかとても気持ち悪い。自分がそう思った理由が分かったので書いておきます。

ちなみに断っておきますと、僕自身は楽天が好きでも嫌いでも無いですし、そもそもkoboも買ってないし、楽天市場で買い物したことは一度も無い程度のユーザです。こんな面白いことになるならkobo買っとけばよかった。。

実数や起きた事実だけを見ると言ってることはかなり正しい

きっと正しいんですよね。「アクティベーション出来てないのは2, 3000人ですよね」と。「その数字は全体の5%以下」と。「根本的で致命的な問題でもない。」と。

10万人買って2, 3000人ってことは2, 3%ってことですかね。そのユーザに対して起きたことは何か。「パスワードを日本語にしたらダメ」とかですよね。あとはトラフィックが多過ぎてDL出来ない時があったとか。そのほかにもいくつかあったみたいですがいったん省略。

三木谷氏の言い方はアレなものの、ぶっちゃけこれだけ見ると「起きた問題自体や影響はさほど問題じゃないのでは。」と思う。初日落ちるとかWebサービスならよくあるし、そもそも24時間対応にすぐさま体制切り替えたり、1, 2日程度でユーザに起きてる問題はほぼ収束させられたのはむしろ大したものだと思う。koboが爆発しました!!」とかそういう問題ならそういうわけにはいかなかったでしょうけどね。(爆発は誰もしないと思ってるけど、買ったものの使い方が分からなかったり説明書の不備でうまく使えなかったりすること自体はよくある話だろうなと。)

言いたいのは、「まぁ、安いのに期待して買っちゃった人が多かったんですね。」とかそういうことではなくて、「ネット上で批判的なこと言ってる人たちは別に困ってない(多分)」と言うこと。

そう、多分こういうのが佐々木俊尚氏の言う「マイノリティ憑依」なんじゃないかなぁ。だから気持ち悪く見えた。

確かに言い方はよくないと思うんですけどね。とは言え「あんな言い方する楽天は悪だ!このままだとみんな困るはずだ!!」みたいなノリで叩くのは、なんかなぁ、と。果たして、すぐにアクティベーション出来なかった人たちはその後どうだったんですかね。やっぱり「楽天まじもうやだ」なんですかね。それとも「まぁ、動いたしとりあえず色々電子書籍見てみるか。お、安い割に意外といいかも。」なんですかね。僕の近くにはいないので分かりませんけど。きっと確かなのは「この程度の炎上だと楽天はビクともしない」と言うことでしょうか。

何が言いたいか

色んな批判は、議論する材料としてとてもいいと思うんですけど。でもこういう構造で批判と言うか、ネット上の声が拡大していくことって、現実の問題の規模を正確に反映していない気がする。うまく整理出来ないんだけど、そういうことが起き得ると言う個と自体をネットはどう取り込んでいくべきなんだろう…。と言う疑問があります。

ここまで書いて思ったのは「結局トラぶったことが悪かったのではなく、その後のコメントが悪かっただけ」と言うことですね。多分それだけ。


まぁ、僕は買ってないんですけど。

おまけ

最後に対照的なのとして、LCCで最近トラブルが多いらしい件を貼っておきます。こっちは「買った方が悪い」と言うトーンの意見が大半です。これでLCCの会社から「お前らみたいなやつは乗らんでいい!」みたいなコメントが出たら同じ流れになるんじゃなかろうか。(出ないと思います。)

こういうの書くと「LCCとは違う。LCCは最初から振り替えがないと言っているはず。koboは日本語パスワードがダメとは書いていなかった!!はい論破。」とか言われちゃうのかなぁ。

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