母のストーリーと赤毛のアン

最近日記ばっかりです。なんだかんだ言っても気持ちが落ち着かないからかも。

色々と母に報告することがあったので先週実家に帰ったんですよね。そして「こういうこと報告するとショックかなー」と思ってかなりオブラートに包みながら探りを入れてみると、隠していたことが見事に看破されてしまった。あなたの息子はとても浅はかでした。同じ考え方をする辺り母はやはり自分に似ているなと思ったけど、それは当然ながら自分が母に似ているのでありまして。血は争えないと言うか、とても尊敬出来る母上です。

自分の考え方や道徳的な観念は母から受け継いでいるなと実感することが多い。同じ血を受け継いで同じような環境で育って、同じような経験をしているから、同じような思考で同じ結論に落ち着くのか。言わなくても伝わることほど心地よいものも、中々ありません。これからも元気でいて欲しいなと思います。

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兄弟三人が社会人になってから、親孝行も兼ねて毎年家族で旅行に行っています。3年前がヨーロッパ、2年前が会津、去年は白神山地でした。今年はどこに行こうかって話をしていたらどうやらカナダに行きたいとのこと。

何でカナダなのって聞くと、母上が好きな「赤毛のアン」の舞台だそうで。名前は聞いたことあるけどどんな話か知らないなーと言っていたら強制的にDVDを見せられて、結局3時間くらい赤毛のアンの映画を見てしまった。

おしゃべりだけど聡明で想像力豊かなヒロインは確かに魅力的で、とても夢がありました。そして彼女に影響されて少しずつ変わっていく周りの人や環境。さすが、長く親しまれているストーリーはとても素晴らしい。

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奇しくも、もう20年近い付き合いになる親友が先週結婚式を挙げました。一部始終を知っている自分としてはとても感慨深いし、自分のことのように嬉しい。

人を形作っている根底にはやはり何かの「ストーリー」があるのかも知れない。彼にも母にも、Anneにも色んなストーリーが垣間見えます。人はきっと生きているうちに、自分と言う物語を語り続けていくんでしょうね。それなら自分はいつか、どんなストーリーに乗せて自分を語るんだろうか。

…どこかのお兄さんのような文体になってしまった。でも、そう書きたかった理由も今ならわかる気がするのですよね。まる。


"But if you call me Anne please call me Anne spelled with an E." - Anne of Green Gables

赤毛のアン DVD-BOX

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