リーダーの辞め時を考える

f:id:mantol:20130429143059j:plain

長くやり続けると仕事でも何でも習熟度が上がって必然的に上手くできるようになります。大体のことはそうなんじゃないでしょうか。行きがかり上、何かのリーダーのようなものをやることが多いんですがそのやめ時をどうやって決めるか。というかどうやって実際にやめるのか。

 

目に見えない経験値というものがあります。仮にそれを、いろんな問題や出来事があったときにより良く対処出来る能力値、だとすると。時間を経れば経験が増えて知ってることが増えるので「当てはめ」がたやすくなります。経験値が貯まるということは対処出来るパターンがどんどん増えていくことで、知らないパターンが減っていき限りなく早くそして正しく「対処」できるようになるということでしょう。

 

一方で、その能力値の限界をゲームに置き換えるとレベルの上限のようなイメージなのですが。これって文字通り「経験値が増えない」、つまり対処出来るパターンが増えないあるいは対処すべきパターンが増えない、という状態が実際には当てはまるのかなと思います。この増えない、という状態は別に悪いことでも無くて。起きる出来事って割と類型化出来るものなので「あの時のこのパターンと近いなー」と思ったら多少調整すれば知ってるパターンで対処出来ることも多く。レベル上限になってても出来ることは十分あるということだしむしろそれでいいという考え方もあると思います。

 

ただし、レベル上限にはいろんな弊害がある。これは仕事でもゲームでもそうだと思いますが成長実感できないとどうしても飽きる。完全に同じことの繰り返しで変化がなくなると組織の前に自分自身がつらい。だから辞め時というものは必ずあるはずだし、意図して迎えるべきだと思うのですよね。自分がリーダーを続けるのであれば、組織を大きくしたり違った目的を設定し続け常に自分も組織も変わり続ける覚悟を持って取り組むべきだと思います。そうでなければそれが出来る誰かに引き継ぎ変化を起こし続けるべき。

 

このこと自体、一つの価値観だとは思います。組織でリーダー自身の経験値がほぼ上限になったことを知りつつその組織で生きることを良しとするのか、という。僕自身は経験値が上がらなくなったら、経験値が貯まる文字通り別の職業を探したいと思いますし、その方が組織にとっても残るメンバーにとっても良くなるだろうなと思います。変わり続けて少しずつでもレベルアップして生きていきたい、つまりレベル上げが好きというのが人生というゲームをプレイする上ではやはり根底にある思いなのかなと自分で思いました。まる。