社長の仕事とはなんでしょうか。100人いれば100通りの答えがありそうですが、僕がここしばらく考えて出てきたのは「会社の未来に責任を持つこと」です。
いい会社だなと思っているし、もう干支が一周するくらい続けてきた仕事だからその思いはこれからも変わらないと思うんですよね。良くも悪くも今現在起きていることなら、割と何をどうすればうまくいくのか大体のことはイメージが出来るし大抵のことでは驚かなくなってしまいまったし(偉そうにすいません)。いま自分にとって一番未知なことは、自分がいない未来の会社を想像してそれがうまくいくよう取り組めるのかということです。
去年の最初くらいからずーっとこのことを考えていて、その時思っていた一つの答えは「いまいるメンバー達で全ての(自分が見えている)仕事が全て務まること」でした。でも結論、それは全然うまくいかず。コロナのせいもあるかもだけど、自分自身がメンバーに仕事の全てを任せられるイメージがどうしてもつかなかった。もっと正確に言うと覚悟が出来なかった。
いま論理的に考えると当たり前なんですよね。自分が作ってきた仕事なんだから、自分が一番うまく出来るようなものになってるはずなんですよ。それを誰か他の人がやっても自分以上に出来るわけは基本的には無いはず。なので、未来の仕事の形は当然今の仕事とは全然違っているはずだしそうでないとうまくいくわけはなかった、と言うだけの話です。
だから、これからしばらくやろうと思うのは自分がまだいる前提で、仕事の仕方を変えていくこと自体を任せて見守ると言うこと。多分それなら自分も納得できるし、彼らは彼らで僕自身が作ってきたような仕事、「未来の会社の仕事」を作っていくのではないかなと思います。
最後に残る自分の仕事って何なんだろうな。もしかするとほんとに「よきにはからえ」って言うことだけなのかもしれない。これだけ書くとバカ殿っぽいんだけど、メンバーの力を信じて最後結果責任だけ追う覚悟をする。それはそれで偉大な将軍様の形としてあるのかもと思う。
最終形に至るまでの時間は今の所わからないんだけど、その時を決めるのは何かの偶然だろうしその時には「どうにかなる」ものだと思う。必ずその時にどうにかなる、何が起きてもどうとでもなると言う覚悟と準備をしておくのが社長の本質的な仕事だと今は思うのでありました。まる。
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ここまで書いてきて、めちゃくちゃありきたりだなと自分でも思うんですよ。そういう文章っていっぱい読んだことある気がしますし。そのはずなんだけど自分にとってとても新しいと言うか実感が持てるのは、ようやくそれが理解できるレベルになってきたということなのかもしれない。あー、成長を感じる・・・なんて。