ジブリの風立ちぬと、理系の本分

周りがみんなよかったよかったと言うものですから、久しぶりに一人で映画館に。一人だと席がそれなりに埋まってても割と良い席に座れるんですよね。うれしーー。……。

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理系の端くれとして、この主人公やカプローニの生き方は、職業人としての「ヒーロー」だと思うのですよね。僕は航空系じゃなくてIT系の技術に関わる人間ですが、同じです。こうありたいと言うか、こうだったらかっこいいと思えるエンジニアとしての生き方がここにはありました。

「設計家は、夢に形を与えるのだ。」 - カプローニ伯爵

理想を描いて、その理想を現実のものとするために一心に取り組む。それは能力以前に、どれだけその夢を好きか、本気で信じているかの問題です。

「理系」とか「エンジニア」とかひとくくりにすることは出来ないし、色んな生き方があるからそれはそれでいいんです。でも自分はやはり、こういう真っ直ぐに好きなものを追い掛けられる人生を生きていきたいし、まだそれが出来ると思うから。長い間眠っていた気がするけど、目が覚めた気がするのです。

自分が社会人になるまではこの映画を見ても理解出来なかったと思う。「仕事は仕事」ではなく、仕事も一つの人生ですから、出来れば一番幸せな形で時間を使っていきたい。いや使うしか無い。そう思える映画でした。

願わくば世界中の仕事をする人々が、まっすぐに幸せにその仕事に取り組めますように。まる。

「日本の少年よ、風は吹いているか。ならば、生きることを試行せねばならぬ。」 - カプローニ伯爵

風立ちぬ

風立ちぬ