カナダのバンクーバーにわざわざ就労ビザを取りに行ったよ

またカナダのバンクーバーの空港からこれを書いていますが、なんかブログ書くのが出先ばかり、という感じになってます。でも出先の方が考える時間も多いしまとまって時間が取れるから好き。

 

この夏に移住することを考えていて年単位で準備をしていたのですが、年明けになって急に「カナダのビザ発給が厳しくなってるらしい...」という情報が出始めました。お願いしているコンサルタントの方からも「最近申請した人みんな落ちてます...」的なことを聞いてて、こりゃまずいということで2週間くらい本気で準備してました。

僕が申請したのはICT-WPと呼ばれる就労ビザで、こちらに会社を作って日本の親会社から子会社に経営者として移ってくるというスキームのもの。一応、日本での会社の経営経験もそれなりにあるし、IT業界の中で専門性もあるので具体的な事業プラン書くのに困らなかった、というのは恵まれていたかも。知り合いからリファレンスレター書いてもらったり、銀行の残高を多めに積んだり、事業の成長蓋然性が見えるように色んな工夫をしました。本当はオンラインでも申請出来るんですが承認まで1-2ヶ月時間が掛かってもはや時間が無い(落ちたらプランBが取れない)し、国境審査だと一定コミュニケーションも出来る可能性あるということで、バンクーバー国際空港(YVR)の移民審査のでビザチャレンジするためにわざわざこっちに飛んできました。

 

 結論、無事に通過!!

 

思ったよりすんなり通ってしまったぞ… こういう試験みたいなの受けるのっていつ依頼だろう。あーよかった。 でもこっち来てやったのって書類出しただけで、あとは「指紋取るからコカコーラのマシンのとこ来て」って呼ばれて部屋入って雑談したくらい?最大限、怪しいもんじゃないよアピールするために家族の話したり(先週の卒園パーティでみんなでどんなダンスを踊ったかという話)、兄弟の話したり仕事の話ちょっとしたり。あとはなかなか指紋取れなかったので二人で試行錯誤して何とか取れたというその体験の共有が大事だったのかも。

ということで1週間、こちらでSIN Number取りに行ったり車見に行ったり家探ししたり、こっちの知り合い紹介してもらって色々とお話し聞いたり、ビザのコンサルタントの方と喜びをわかちあったり、、あと銀行の口座作ったりしました。落ちてたら失意の1週間で何もすることが無かった可能性ある...

 

と、言うわけで夏頃には家族で引っ越すことがほぼ決まりました。日本にいる期間もあと3ヶ月くらい(また適当に帰っては来ますが!)なので、日本でしかやれないこともう少しやっておきたい。あんまり会えない人にも会っておかないとね。

 

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「迷ったら、経験したことが無いものを選ぶ」

 

と言うのが、夫婦の選択の重要な基準だったりする。居心地が良くなり過ぎると意識的に何かを変えて、というのはこれからもやってきたしこれからもそうなのであろう。自分は根っからのゲーマーだから「経験値を増やしたい、レベルアップしたい」って本当に思っているし、子どもたちにもそうしてあげたいと思っている。

こっち来てより思うけど日本はめちゃくちゃ良い国です。だって日本語通じるしね。居心地良いか悪いかで言うと自分にとっては全然良い。そして良くも悪くも、10年後20年後くらいの見通しは立つ。立つようになってしまった。(立つように生きているから、それは計画通りなのですが。)

でも今の感覚って15年くらい前に自分が就職する先を決めた時と全く同じ感じがしているんですよね。あの時の自分の感覚、昔の日記どっかに書いたきがするなーと思ったら2007年4月の日記に本当に書いてあった… 以下抜粋。なんか書きっぷりが子どもっぽいぞ...(当時22, 23歳か?)

ここ数日色んな人と就職先の話をするんだけれど、
一番のポイントは先が見えるか見えないか、というところだと思う。
こっちの場合、良くも悪くも「先が見える」わけで、
向こうの場合、そうではないと。

「多分この会社に入ったらこういう生活して、
いくつになったらこういうことして、このくらいもらうだろうなー」
というのがものすごくリアルに描けてしまう。
それが別に嫌なわけじゃなくて。すごく平和。
きっと80~90点くらいの楽しい人生が送れると思う。(予想)

でもねー。100点じゃないもんな・・・
向こうに行くと、可ギリギリの60点かも知れないけど、
もしかすると100点かも。良くも悪くも「先が見えない」わけで。

多分面白いのって、見えないところにあるのかな。
自分が自分の予想をしていない状態になった時、
それが良かったり悪かったり、感動するんだと思う。
ずっと感動して生きていけたらなぁって思う。


やっぱり答えはもう出てるな。
考えてるフリをしてみたけど、答えは最初から変わんないわけで。

ようやく、電話してきます。

 

100点を目指す、かぁー。「ずっと感動して生きていいたい」って良いね。君は間違っていなかったよ。

でも、今の自分は別に生きているうちに100点に到達出来るとは思っていないかもしれないな。それに到達する時は自分の終わりの時であろうと思う。わからないことに挑戦することが一番楽しいし、未知のものを既知にして、積み上げていく感覚というか。今回も銀行口座作るだけでドキドキする感覚、日本にいたら何でも無い事務作業で面倒なだけなのにこっちだと「聞き間違えたらどうしよう」とか思いながら、一言一句聞き逃さないようにして、「振込の上限金額ってどうやったら上げられますか?」って英語でなんて聞けばいいんだろうとか、それだけで楽しいだなんて。日々を楽しくすることが、引っ越すだけで出来るとは、なんてラッキーなんだとすらちょっと思う。

しかし、子どもたちがラッキーだなんて申し訳無いけど全然思わない。むしろ彼らには良い迷惑かもしれない。でも、色んな選択肢がある中で住む場所だったり、何をしていくかは選んでほしいと強く思う。色んなものを見て考えて、その中で世の中や社会に対して自分が出来る最大のことはなんだろうか、って考えた上で積極的に選んだのであればそれはどんな選択であれ応援したい。

生まれて来たからには自分と社会がどちらも幸せになる一番良い形を見つけてほしい。そのための材料を少しでも多く与えてあげられれば親としては本望だなと思います。(短期的には、早く日本帰りたい!とかいっぱいケンカするんだろうなーとは今から思いますが!)

 

というわけで、今後ともよろしくお願いいたします。まる。