劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語/[後編] 永遠の物語【完全生産限定版】 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: アニプレックス
- 発売日: 2013/07/24
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予定の無い日曜だし、どこか出掛けるか家で映画かアニメ見ようと思ってて、昨日また兄に勧められた「まどか☆マギカ」を一気に見ました。DVD6枚、大体4〜5時間くらい。
なんで今まで見てなかったんだ…
何年も前からおもしろいおもしろいと言われていたしいつか見ようとと思ってたんですけど。前評判を聞いていてもなお期待を裏切らない展開で「何で今まで見てなかったんだ…」と言う感じです。ストーリーの展開も音楽もすごく良い。魔女のシーンの描き方とかは何とも言えない不気味さが出ててゾワゾワします。
解説はwikipediaがかなり詳しいのでこちらを参照。はてブもいっぱい付いてますしこの記事自体かなり洗練されてますね。
希望と絶望と自業自得
あれだけ話題になったので多分もう、ありとあらゆる角度から世の中では分析されているとは思います。個人的に一番すごいなーと思ったのは希望と絶望の描き方です。
鋼の錬金術師とかと同じ「等価交換」の概念と言うか、何か希望を持つとその分の絶望が世界に増えると言う。キャラ的に好きなのは佐倉杏子で、第7話の以下の辺りの台詞とか印象的でした。
「奇跡ってのはタダじゃないんだ。希望を祈れば、それと同じ分だけの絶望が撒き散らされる。そうやって差し引きをゼロにして、世の中のバランスは成り立ってるんだよ。」
「アンタも開き直って好き勝手にやればいい。自業自得の人生をさ。」
ーー佐倉杏子 まどか☆マギカ 第7話より
軽い口調で言ってるんですけど全然軽く無い話で。これって他人に希望を持つこと(=期待すること)の戒めと言うか、絶望から自分の精神を守る術の話です。このブログで書いた話で言うと以下が近いです。
他人のために魔法を使わないと言うのは恐らくこの世界において自分を守れる最高の方法であるはず。自分に対してのみの魔法や希望であればどれだけ希望が打ち砕かれようともそれは自己責任の範囲内で、納得ができるはずなんですよね。であれば世界を呪いながら絶望することは多分、そんなに無くて。そう言う意味で「自業自得の人生」ってすごく良い表現だなーって思うんです。たとえ他人に期待して希望を持ったとしても、それを自業自得だと心の底から思っていれば何も呪わなくていい(日常生活で言うと「怒らなくていい」でしょうか)とすれば、それってすごく健康的な生き方だし、世界は平和になるもの。
例えば第3話のマミさんの台詞でこういうのがあります。
どちらが良い悪いではなく。この問いに対する答えを自分で確固たるものとして持つと言うことが、自業自得の人生を生きるということなのだと思ってます。悲しみは世界から消えないと思うものの、怒りは消せるとやはり思うのですよね。そういう生き方がしたい。
それでもキュゥべえの言う「熱力学の第二法則を超える」と言うことが、希望と絶望は等量で保存されるのではなく、持てる希望が絶望の量を超え得ると言うことをも意味しているのだとすると、このまどマギの話自体、救いがあるストーリーだよなぁと思ったのでした。
このアニメ、流行ってた時に見たらすっごくハマってたような気がするなぁ。見たのが時期を外した今で良かったのかもしれない。これも自業自得、と言うことですね。とりあえず映画版も借りて、近々もう一周見ようかなと思ってます。まる。
魔法少女まどか☆マギカ ねんどろいど 佐倉杏子 (ノンスケール ABS&PVC製塗装済み可動フィギュア)
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