リクルートの創業者である江副浩正さんがお亡くなりになりました。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0209/TKY201302080462.html
リクルートと言う会社はやはり独特な空気と言うかマインドを持った人がとても多いように思います。その一つは「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」と言う言葉に現れているような。組織の仕事も個人が持っているミッションもどれも「機会」だし、しかも強く望めばその機会は大体の場合手に入ってしまう。そしてそれによって自分自身を(良い方向に)変えていくことが出来る。
多くの人はそう思っていると思うし、自分自身もそう思いながら仕事をしている気がします。仕事と言うか、就活生の言葉で言うと「自己成長のための機会」みたいな。自分のための「機会」なので、日々時間を使うことはあまりつらくも無いし日々楽しくて。そう真剣に思ってる人がいるからこの会社の人は妙にキラキラしている気がするし、悪く言えばどこか宗教がかっている気さえしてしまうのです。
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リクルートは良くも悪くも、学生にとっての仕事の在り方、その延長にある社会人の会社での仕事の在り方を変えてしまったのではないかと思う。変えたと言うか江副さんがリクルートの指揮を執った25年間は日本の高度経済成長期にほぼ一致するし、在り方を社会と共に規定してきたのかも知れない。
「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」とか「Follow your heart」とかそういう言葉。この会社は、みんながそういう気持ちで仕事に取り組めて、生きていければいいのにと、そういう会社が増えればいいのにと本当に思っていたのだろう。その一つの結実した形がリクルートと言う会社自身だったから、会社の人はみんな"そういう風"に見えるのかも知れない。「何をやっているかよく分からない会社」だとよく言われるし、自分もそう思う。でもそれは会社が一番に掲げていることが何か具体的なモノやサービスではなく、抽象化された目標だからに過ぎないと思う。会社の果たす役割が「まだ、ここにない、出会い。」ってね。
おかげさまでこの会社にいるうちも、いつか会社を辞めても、自分は幸せに仕事をして生きていける気がします。そう思わせてもらえたことが一番嬉しい。
ご冥福をお祈りします。
リクルートのDNA―起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)
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