先週読んだのでとりあえずメモとして。最近の話は特に、設定が無茶なのが多いんですよね…前回はマツコデラックスだったし。ちなみに今回は一家に父親が四人と言う話です。
でもこの人の本のすごいところは、最初は「ちょwww」って思うところでも、すぐにそれがそれが自然になるとこだったりします。だってなんか中の人たちがすっごい自然に振る舞うんですもの。
もし4人も父親がいる人がいて、そのまま十数年過ごしたらこうなるんだろうな、と言う自然なやり取り。父親同士も当然のようにそこにいる感じで。四人のキャラがうまく重なってそれぞれに色んな役割としての「父親」があって、過去の記憶や親子の関係性、全ての伏線を回収しながらクライマックスに進んでいく。分業っぷりと盛り上げ方が、どこか戦隊モノと言うか、ヒーローモノと言うか、そんな感じで懐かしかった。
一番気になっていた「謎」が最後に明かされて、それがまた愛があってとても好きです。一言で全て伝わって来る感じ。一家に四人もいらないけど、家族モノはやっぱいいなー。四人か、ゼロ人か、どんな形であれ父の愛も母の愛も色んなところに溢れているのです。

- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: 文庫
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