海外出張と英語がうまくなる実感 その2 ES#010

Ni-hao!

海外出張が続いていたので、前回のエントリ(海外出張と英語がうまくなる実感)に引き続きその辺の話。今回は中国に行って来ました。実はネイティブな人たちより第二言語として英語を話す人たちとの方がコミュニケーションが取りやすいんじゃないかと言う話。

海外出張の布陣

大体出張に行く時は3人セットで、ボス・企画担当・技術担当(自分)、みたいな感じで行ったりします。大体ミーティングは全体(ボス)、企画パート(企画担当)、技術パート(自分)みたいな形で分かれてまして、英語力で言うと 企画担当>ボス>>>>>自分 みたいな感じになってます。交渉や企画の内容は日本語であれば3人とも大体話は分かるのでフォローしようもあるんですが、技術の内容はコアな所になると日本語でも誰もフォロー出来ないと言う状態に現地ではなるので、なんとかして自分の力で伝える必要があると、そういう状態なのです。

英語の資料作り

自分が分かる言語の言葉が少しでも書いてあれば、みんなそれをベースに理解したり、推測したり出来るものですね。なので当日使えるような英語資料をいかに準備しておけるかと言うのが準備としては一番大事だなと。最悪、プレゼンはボロボロだったとしても、言いたいことが何か書いてある英語の物があれば意外となんとかなります。"Please see my handout..." とか言って、困ったらとりあえず資料見て!俺の話聞かなくていいから!と言う気持ちを伝えればいいんじゃないでしょうか。そして資料だけ見て頂いて、"Do you have any questions?"だけ言ってほんとは終わりにしたい。(ひどい)

日本語に置き換えてみてもそうだと思うんですよね。外人さんが頑張って日本語で話してくれているもののよく分からない時、もし手元にgoogle翻訳に突っ込んだだけだとしても日本語資料があれば、その内容を元に何とか理解しようとするし割と分かるもんかなと思うのです。今回はそれに加えて中国語版の資料も持って行ったので何とか伝わったんじゃないかと思います。(予想)

ネイティブじゃない人同士の英語の会話

多分、今回話した相手方がものすごく頭が良くて洞察力があると言うことが大きいとは思うものの。言葉がとても明瞭で、こっちが言ってることもちゃんと理解してくれた気がしております。それってもしかすると「ネイティブじゃないから」分かると言うことがあるのかもしれないなと。

ネイティブじゃないがゆえに、自分が一番得意じゃないものなので、お互いめっちゃ頑張ると思うんですよね。少なくともこちらはそう思う。文法明らかに間違ってるなとか、その単語はそういう発音じゃないだろとか僕ですら思うんですけど、それでも単語のイメージと話の流れで言いたいことは大体分かる。と言うか間違い方が日本人と同じだったりします。

英会話の先生に言われたんですが、例えば発音一つとっても国や地域によって全然違うそうな。特にアメリカだと音と音が繋がるらしい(それが僕にとっては「英語っぽい発音」なんですが)。だからこそ前に書いたような「ふぁすたぼー」的に言葉を音で覚えられないとつらいなーと思うんですけど、ネイティブじゃないとそうやって単語を無理に繋げたりせずに、単語が単語単位で音になってるから分かりやすいって言うのはきっとあります。

学習バックグラウンドも含めての英語だから

英語と言うか言葉は、共通理解を得るためのプラットフォームです。そう考えればネイティブじゃない人同士が英語を使うと言うのは、母国語が別にある上で学んでいる、教科書や学校の授業や英会話学校で学んでいる、と言うバックグラウンドでも含めての基盤になっています。自然に日常的に英語を使う人は英語を「わざわざ学ばない」し、別に英会話にも行ったりしないし、「英語をがんばる」と言うことすらしないはずです。ありていに言うと「特別なコミュニケーションツールとしての英語」として使っているか「日常用途で使っているか」って違いかも知れない。

こういうバックグラウンドの違いが表現や間違い方、言葉の使い方の中にも現れるので「非ネイティブ同士の会話は成立しやすい」と言うことなんじゃないかなぁ、と思ったのでありました。それにしても別に英語に限らないんですが、世界中の人たちがコミュニケーション出来るように一つのプラットフォームに乗る、と言うのは地球人類史上画期的なことだし素晴らしいことだよなぁと改めて思うのでありました。まる。